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『エッグハート』―T-FTA過渡期の長編RPG

※ネタバレを含みますのでご注意下さい


・テックウィンのコンテストで金賞を受賞

本作は2008年夏の「テックウィンコンテストパーク」にて、金賞を受賞した作品です。

前作「タイムロジック」は製作当初、コンテストに応募する気など全くなかったのですが、

「エッグハート」は初めからコンテストに応募するつもりで作品を作っていました。

コンテストへの応募理由は至極単純で、シンプルに言えば実力と運(?)試しです。

だから別に「金賞を取ってやろう!」とか、そういうガツガツした気持ちはありませんでした。

結果発表も「前作(タイムロジック)が銀寄りの銅賞だったから、まァ今回は銀以上だろう」

くらいの軽い気持ちで待ってました。

結果発表も、その日の夜にのーんびり見てましたもん(笑)。「あ、金賞だ」みたいな。

もちろん金賞を頂けて嬉しかったですよ。「やった」って思いました。

コンテストのページに長い記事も載せて頂いて、ありがたい限りでした。

賞金も貰えたしね(笑)。この賞金で友人らと一緒に一泊二日の温泉旅行に行きました。

中高生の時の修学旅行みたいな感じで、すごい楽しかったのをよく覚えてます。

コンテストの結果発表の時よりもよく覚えています(笑)。

「エッグハート金賞受賞」って聞くと、あの露天風呂を思い出す・・・ぬるいお風呂だったなぁ。

・反省、反省、反省・・・−−;

しかしまあコンテストの効果はすごいもので「タイムロジック」しか公開していなかった時は

細々と運営しておりましたが(メッセージ等をくれた方も、もちろんいらっしゃいました)、

受賞後三ヶ月くらいは毎日何かしら掲示板にメッセージがあり、メールもあり・・・

当時そういう対応に全然慣れていなくて、実を言うと、毎日けっこう緊張してました(笑)。

※マイペースな人間なもので、今でもいっぱい来ると緊張しちゃうんです^^;

もちろん温かいメッセージ・示唆に富む意見等は嬉しかったのですが、まあ多くの人の目に留まった分、

やる気の無いコメント・(意見にすらなっていない)単なるけなしも多くて、それにうんざりさせられた事も

ありました(今思えば、ああいうのは単なる愉快犯の仕業で、気にするほどの事でもなかった)。

それでたんだんあらゆるコメントを見るのも嫌になって、ひたすら排他的に、今思えばユーザーさんの

支持を、あえて自分から引き離すような言動をしてました。

しかしまあ、今(2013年)になっても、これは強烈に反省してマス^^;

大体、ユーザーさんの90パーセント以上は常識のある人でしたし、細かい誤字・脱字を報告してくれたり、

感想をくれたり、改善点を指摘してくれた人も多く・・・バージョンアップ時にどれだけ助けられたことか。

ユーザーさんの大半は楽しもうと思って「エッグハート」をプレイしたり、当ウェブサイトに

来てくれたりしたわけで・・・それなのに、気軽に楽しめないような雰囲気を作っちゃった自分が情けない。

でも当時は世間知らずで若かった、ホントに・・・。そして尖ってた。だけど見方を変えれば、

そういう時に失敗してよかったのかもしれない。それに反省して態度改めることを学ぶことによって、

他人がミスしても寛容になれますもんね。心から反省している人間をいつまでも責めるのはヒドイよね・・・

だから皆さんもT-FTAを許して下さい(笑)。

・主人公より脇役の方が魅力がある

さて、作品について語りましょう。よくユーザーさんから「ティーオより脇役の方が目立ってる」とか、

「主人公(ティーオ)にもうちょっと魅力が欲しかった」なんて話を、よく聞きました。

結論から言うと、ティーオは「ニュートラルな存在」になるよう、意識して作っていました。

この作品、グピンが(特に前半)強烈なキャラクターであり、そして主人公ティーオとヒロイングピンが

最終的にベタベタになっていきます。するとティーオが強烈な個性を持つキャラクターだと、プレイしていて

ウンザリしてくると思ったわけです。そのためティーオは「あえて薄味」のキャラクターに仕上げています。

まあ簡単に言えば「主人公=プレイヤー」という図式が成り立つような感じかな?

同じ理由で、前半毒舌を吐き強烈な印象を残すグピンも、終盤にいくに従って「丸く」なっていきます。

このため、下手したらうっとうしいベタベタ感が出てしまうお話も「淡いラブストーリー」になって、

安心して二人の人間の"心の結び付き"を追えるようになったんじゃないかと思います。

・エンディングの裏話、その1

主人公とヒロインの二人が「薄味」になるに従って、その他のミーチェルやマーベリック、ジュディ、パメラ、

ムチャチョにアイザックなどは、その分だけどんどん目立っていくようになります。

象徴的なのが、エンディングでみんなで「劇」を行うシーン。みんな思い思いにはっちゃけますが、

あれはティーオやグピンには出来ないことだと思います。ティーオやグピンはある意味、

プレイヤーの投影としての役割も果たすキャラクターですが(もちろんそれだけではないですけど)、

ミーチェル達は完全に「プレイヤーが観る」キャラクターなので、あのようなはっちゃけたイベントが

非常によくマッチします。エンディングでの「劇」シーンは、まさに象徴的なシーンだったりします。

その後エンディングでは、ティーオとグピンは結局ミーチェル達の前に姿を現しません。

よく「バッドエンドでがっかり」とか「お涙ちょうだいを狙っているのでは?」という意見を頂きましたが、

私の考えでは、そのどちらでもありません。

ティーオ達は先も述べたとおり「プレイヤーの分身」の役割も果たします。なので、物語が終わりに

近付くにつれ、フォーカスはミーチェル達にシフトします。「劇」が終わった後、さざ波の聞こえる静かな

丘の上で、亡きティーオ達が残してくれたものを引き継いで、ミーチェル達はその世界を生きていく・・・

そういう姿を描きたかったので、ティーオ達は姿を現してはいけなかった。

「エッグハート」のラストは、これからミーチェル達がどう生きていくかという点にフォーカスされています。

(ついでに言うと、もしティーオ達が生きて帰って来るラストだった場合、

「ご都合主義だ」って言ってくる人が確実に出て来ただろうな、って思ってます^^;)

・エンディングの裏話、その2

ティーオ達は「無個性」な存在のまま、物語から去ります。本当は世界を救った人なんだけど、

誰にも名を知られていません。ラストで旅人が彼らの「お墓」の前を通りますが、その旅人は「お墓」に

目もくれないで去って行きます。旅人の命が今あるのはティーオ達のおかげなのに、です。

でもほんの少しエゴを捨てて考えてみれば、普段の自分たちの生活や生命も「自分が名を知らない誰か」の

おかげで成り立っている部分が、多々あります。作中の「エッグハート」も、そういう存在でした。

そういう「エッグハートな人々」に思いを馳せること、そのメッセージを受け取って生きていくこと・・・

エンディングではそのような内容を語りたくて、最終的にあのようになりました。

・・・言葉でこう表すとクサイけど^^;(あるいはあまりに直接的に作中で描いても説教くさいだけだけど)

笑いを織り交ぜつつ最後にしんみりと描くことによって、効果的になったんじゃないかと思います。

(余談だけれども「物語」って、直接言っても心に響かなかったり伝わらなかったりするような事を、

上手いメタファーにして読者なりユーザーさんなりに効果的に伝えるという役割があると思う。

そして我々は「物語」を通して自分を見つめたり、自分を広げたり、他者を理解する力を養うのだと思う)

「エッグハート」も一種のメタファーみたいなものなので、色々解釈してもらっていいんですけど、

私T-FTAは、エンディングをこんな感じの気持ちで作っていました、という話でした。

・「主人公=作者」??

「主人公は作者の分身」とか「このキャラクターは作者の投影だ」なんて言う方をちらほら見かけましたが、

はっきり言って、いまいちピンと来なかったです。他の方はどうかは分かりませんが、私の場合はキャラクターに

自分を投影させた事は、今まで一度もありません。そんなやり方があるなら教えて欲しいくらい(笑)。

上でも述べた通り、ティーオは意図的に「薄め」にしてありますし、例えばパメラとアイザックなんて

完成版に到るまでに性格が二転三転してます。それにあまり変化の無いキャラクターでも、

一度作ったシーンとか台詞が気に入らなければ、消して作り直すことも多々あります。そうして少しずつ

ブラッシュアップして完成版に到るのに、単純に「自分を投影」させることなんてできないです・・・

「エッグハート」を作っていたときは、以前聞いた「よい役者とは?」という話を意識していました。

※私は役者経験0であまり詳しい事は分かりませんが、考え方は他の事に応用できると思ったので紹介します。

★劇のクライマックスで登場人物が感極まって泣き、観客を感動の渦に巻き込む場面において・・・

・大根役者→「自分が感極まって泣いちゃって、それを見てるお客さんは白けている」

・普通役者→「自分も感極まって泣いて、お客さんもそれを見て感動している」

・素敵役者→「自分は一歩引いてクールに感極まった泣きのシーンを演じ、お客さんはとても感動している」

作品を作っているときはクールであるように意識していました。

パッションとクールを同居させることが大事だとも思っていました。

自分の作品だからこそ、冷徹に、批判的に見なければならない時もありますし・・・

そんなわけで「主人公=作者」って言われても、ピンと来なかったです。

自分なら他の作品を見てても、そういう見方はしないな。

ちなみにこれもどこかで聞いた話ですが、シェイクスピア劇が何故面白いのか、その一つの見解として

「様々な思想を持った登場人物が互いの人生をぶつけ合い、火花を散らすから」というのがあるそうです。

(もちろん諸説あると思いますが^^;)

作者のモノローグが登場して「作者の思想」なんてものを延々と語るだけの話だったら、そりゃうんざりします。

それより様々なキャラクターを作り、彼らがぶつかり合い火花を散らしていた方が、見ている方は面白い。

こういう考え方も「エッグハート」を作っているときは意識していました。

・『エッグハート』で好きなキャラクター&お気に入りのシーン

ちょっと長々と書いちゃいましたね^^;では、最後に好きなキャラクターとオキニのシーンを語って〆ます。

好きなキャラクター。ミーチェルとパメラ。ある意味最強の天然娘コンビ(笑)。

ミーチェルなんて"アイドル"なのに、そんなこと全然気にしてなくてのほほんとしてるし、

パメラのつかみ所の無い言動なんかも好きでした。すごい面白いよね、この二人。

でも一押しはマーベリックさん。最高。カッコよくて可愛い(笑)。

そういえばテストプレイでも、いつもメンバー入りしてたような気がする。飼いたい^^

お気に入りのシーン。天空落下後〜アイザックが仲間になるまで。

この辺のティーオ、クリス、リークの会話がとても好き。物語上も意外性があってインパクトありますし。

いよいよ最終局面に向けてストーリーが進行しているんだなって感じがして、お気に入りです。

・最後のご挨拶

長い文章でしたが、読んでくれてどうもありがとうございました!

この作品は二作目で、処女作に感じる愛おしさもなく、一時期はあまり好きではなかった作品ですが

(もちろん愛着はとてもありますよ!ただこの辺は語りだすと長くなるので割愛しますが^^;)、

気に入ってくれたユーザーさんも多くて、作者としては幸せと感謝の気持ちでいっぱいです。

過渡期のような作品ではありますが、もしよかったらまた遊んでみて下さいな♪

未プレイの方も、お暇があったらぜひ遊んでみて下さいね。

ではでは(^−^)/

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